塔の上の姫君



なぜ?なぜあの人は私をここに閉じ込めて置くの?

いったい何の為に……?

いつも私はここにいます。

石造りの塔の部屋。

広い部屋は満たされいて、何ひとつ不自由はありません。

たったひとつある窓からの風景が、私の外の世界。

青い空、白い雲。

 

私の話し相手は小鳥だけ。

小鳥たちは私に外の世界の話を聞かせてくれます。

だけど、彼らに聞いても教えてはくれません。

なぜ私はここにいるのか?

何の為に……私は存在しているのか?

誰か私をここから出して下さい。

私に外の世界を見せて下さい。

塔に囚われた私に自由を下さい。

あの人から逃れるだけの力が欲しい。

この背中に、翼を……。

自由に飛べる大きな翼を……私に下さい。



登場人物紹介>>



第一章
第一話  種族 
第三話  月の夜に 
第四話  出逢い 
第二章
第一話  竜族 
第二話  密会 
第三章
第一話  生まれた不安  第二話  崩れた絆  第三話  嵐の前に  第四話  呪いの門 
第四章
第一話  不協和音  第二話  水鏡  第三話  決断  第四話  命の鎖 



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