雨の日に  2005.6.13

+------------------------+*×*+------------------------+

「楓様、傘もささずに外に飛び出さないで下さい」
「だって、この子が濡れていたから」
「傘を差さなければ貴方も濡れるでしょう」
「そういう相原だって、傘を広げる前に飛び出したら濡れるじゃないか」
「…………」
「僕が風邪を引いても困らないけど、相原が風邪を引いたら誰が看病するの?」
「……楓様ではないのは確かです」
「でしょ、僕は火もつけられないからね。だから相原は倒れないでね」
「……とにかく傘の中に入ってください」
「はい、はい。心配しなくても、相原が倒れたら章吾に手伝いを頼むよ」
「大丈夫です、そう簡単に倒れません」

「ねえ相原、この子飼ってもいい?だめって言っても可愛そうで放っておけないけど」
「だめと言っても飼うんでしたら、聞かないで下さい」
「でも、相原の許可がないと僕じゃ面倒見切れないし」
「……猫が一匹増えたくらいで、私の仕事は増えませんよ」
「一匹増える?」
「古いほうが手がかかりますからね(小声)」
「…………なんか言った?」
「いいえ、なにも。早く中に入りますよ」


 この絵を考えていた時、上のような会話が頭に浮かんできました。
お金持ちの楓は何も出来ない箱入り息子で、相原はずべて面倒を見ています。

 雨が降る庭で、子猫の泣き声を聞きつけた楓は傘も差さずに外に飛び出し、 相原が怒りながら追いかけてくるという設定ですね。
そんな雰囲気を感じられる絵だったらいいなと思います。

 見所は、少し若い楓と、抱き上げている猫でしょうか?
動物は苦手なので、下絵段階の猫がまったく可愛くなく、どうなるんだろうと思っておりました。
色が塗られた後はちょっと可愛くなったのでほっとしております。
相原は、もう少し大人っぽくかっこいい青年を書きたかったのですが、 大人っぽい人を書くのが苦手なためこれが精一杯でした。
美少年と、可愛い猫を楽しんで頂ければ何よりです。

使用ソフト:openCanvas3.02

portalgraphics.net :『hasumi』で登録しております。
イベントファイルに興味のある方はこちらまで。

+------------------------+*×*+------------------------+